先日のスキーバス転落事故の報道を観ていいて感じるのは、その杜撰な労務管理体制です。当初、スキーバスの担当者はインタビューに応じて、「運転手は経験豊富な人で、他からも引き合いがたくさんある方でした」と答えていました。それが、後になると、スキーバスのような大型バスの運転経験はなく、まだ入社して間もない高齢者であることが判明します。このような運転手の労働条件は劣悪で、十分な睡眠もとれないような状況であることはよく報道されていますが、それに加えて、ここにみられるようなマネジメント層の平気で適当な嘘を言うという態度には腹が立つものです。
最近のテレビ番組では、日本人の正直で真面目な性格が外国人から称賛されているというような報道がよくなされていますが、このような事実や最近のオレオレ詐欺の報道などを考えてみますと、どこが正直で真面目なのかと疑問を感じてしまいます。また、ブラック企業に関する報道や、「半沢直樹」というドラマが流行したことなどを勘案しますと、日本にはまだまだ不道徳な輩がたくさんいるのではないかと思えてきます。それから、1980年代には「Japan as No.1」と言って絶好調であった日本経済が、ここまで長期にわたって低落しているのには政府による政策の失敗という要素も大きいのではないかと思えます。アベノミクスによるTrickle Down政策というのも有効かもしれませんが、不正なマネジメント層に対する厳罰も併せて徹底してもらいたいものです。
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