スキーバスツアーのプランには、早朝に出発して昼ごろ到着する朝発ツアーと夜に出発してスキー場のオープン前くらいの時間帯に到着する夜発ツアーの2種類がありますが、安全性の面でどちら有利なのでしょうか。やはり総合的に判断すると夜発ツアーよりも朝発ツアーのほうが安全といえるかもしれません。スキーバスツアーを運行するほぼすべてのバス会社では、安全なスキーバスツアーを提供できるように、交代要員の運転手を同乗させて万全の態勢を整えています。とはいえ、運転するのは生身の人間なので、見通しのよい朝の道路を走る朝発ツアーよりも、眠気が生じやすい夜に薄暗い夜道を走行する夜発ツアーのほうが、どうしても交通事故のリスクは高まってしまいます。
一方、夜発ツアーでは移動中は車内で仮眠してできるだけ体力を温存しておきたいという心理が働きます。実際にほとんどの乗客がバスの中で仮眠しているわけですが、万が一、仮眠をとっているときに不慮の事故が発生した場合、無防備な状態で事故に巻き込まれることになります。事故が発生したときに急所である頭部を咄嗟に守ることができていれば命が助かる可能性が高まるケースも少なくあるので、安全のためにはできれば起きていたほうがよいのです。朝発のスキーバスツアーならば前日の夜にゆっくり眠ることができますし、窓から景色を楽しみながら眠らずに移動できるというメリットは安全性の面で大きな差となります。
このように総合的に見れば朝発ツアーのほうが安全といえるわけですが、じっくり滑りたいときには断然夜発ツアーです。夜発でもしっかりとバス会社を選べば交通事故のリスクはあまり変わらないので、格安過ぎる夜発ツアーには注意してスキーバスツアーを選ぶとともに、夜発ツアーを利用するときにはずっと起きているか、同行者と交代で仮眠をとって異変をお互いに知らせ合ったりするなど自己防衛をすることが大切です。・
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