ツアーの安全を守るため、夜行のスキーバスは乗務員が必ず2名乗り組むことになっています。また昼行のバスでも、一定以上の距離を走行するときは、乗務員の交代が義務付けられています。しかしルールを確実に守っていても、100%安全だとは言い切れません。運転手も人間であり、ミスを犯すことは誰にでもあるからです。
多くのスキーバスツアーでは、ツアーを企画する会社とバス会社は別々になっています。スキーバスの安全面は、もっぱらバス会社に依存していると言えます。けれどもツアー客の側からは、バス会社を選ぶことは原則的に不可能です。ツアー会社がバス会社を選んで契約しますが、いつも同じ会社と契約するわけではなく、その都度条件次第で相手が変わり得ます。
ですからツアーに申し込んだ時点では、どのバスに乗るのか客からは知ることができません。ただしツアー会社によっては、バス会社に関する問い合わせに答えている場合があります。日本バス協会と国土交通省は、バス会社を3つの星で評価する制度を実施しています。星の数は2年ごとに更新され、安全レベルが高いほど多くなっていく仕組みで、スキーツアーを選ぶ参考のひとつになるでしょう。
またバス会社を選ぶことも重要ですが、それより安全の決め手になるのがシートベルトです。高速道路を走行する場合は、たとえ運転手の指示がなくてもシートベルトを着用することが、自分の命を守る基本になると考えてください。
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